Last night, a glass shoe proposal from a telephone from a successful man

きっかけ ガラスの靴を守り、飾るための透明なケース

いただきましたお電話は、プロポーズのためにガラスの靴を作られたお客様から。 


週末のガラスの靴プロポーズの成功を「ご自身の声」で、私に直接、伝えてくださるためでした。 


メールではなくて、お電話をいただける方が増えてきました。直にプロポーズのご報告をいただけることは、たいへんうれしいことです。お相手の方は、号泣されたとのこと。


 (T様への信頼が99.9%だから、号泣されたのです。私たちが作ったガラスの靴の貢献があるとしても、それは1/1000です) 


頂きましたお電話をおかりして、私からのアドバイスとして、ひと月後に、ぜひ実行して欲しい、ガラスの靴を美しく飾りつづけるための「秘訣」を・・ それは「お掃除の仕方」なのですが、 


・・その手間をお相手の方にかけることなく、美しく飾れるように、すでに「ミュージアム・ケース」を少ししたらオーダーくださると決めておられました。 


おふたりの未来のウェディングに「リングピロー」として使いたいとのことで、そのときまで必ず このままであるように、「ミュージアム・ケース」に飾っておきたいというご希望。


「ミュージアム・ケース」があれば、ほんとうに安心です。

ガラスの靴を守り 飾る
ミュージアム・ケース「ver.1」完成 2009

ミュージアム・ケース「ver. 2」完成 2011

「ver2」は、2011年2月-2012年2月。すこし背を高くしました。欲張りになり、もっと見栄えをよくするためです。

この日、お客様とお話しをしながら、あらためて思い出されたことがあります。 


この「ミュージアム・ケース」ができるまで。 


ガラスの靴制作サービスを正式にスタートした2003年の夏。そのすぐ後から、もうご要望がありました。 


それ以来、改良を続け、いまの「ミュージアム・ケース」は、2012年春に完成した「Ver3」 この「Ver3」までには、ver1、ver2、ver2.5がありました。まとめてみます。


「ほこり」から保護できる「透明ケース」のご要望。2003年の正式スタート以来、いつも声をいただきましたご要望。当時まったく解決方法がわからなかったのです。


透明カバー素材は「アクリル」と判断していました。美術館でも「安全性」を考慮して、すでに素材は「ガラス」から「アクリル」に置き換わる時代でしたから。なおポリカーボネートは、その強靱さはアクリルを数段上回るものの、アクリルよりもはるかに表面に擦り傷が入りやすく、美術館ではその目的に合致しても、家庭内で飾るには不向き。 


唯一の選択素材「アクリル」をどう組み立てれば、「想い出」といつも一緒にいられる「ガラスの靴の透明保護ケース」になるのか・・ 見えなかったのです。 


美術館の展示室は、限りある展示スペースを有効に活かすために「島」のように点在する白柱の展示台の上に作品を載せ、透明カバーを被せます。この展示法は「作品」を効率よく飾るためのもの。隣合う作品どおしの「緩衝」を避けます。 


2003年「ガラスの靴」サービスを始めるより、2年ほど前のこと、滋賀県の陶芸家 大谷司朗先生の計らいで・・ (先生は、さらに数年前にある機会を私に与えてくれました・・ 憧れのバイオリニスト千住真理子さんとお会いできたのです・・  いつも貴重な機会をくださった陶芸家。)


大谷司朗先生のご厚意、お取り計らいにより、ある日、滋賀のミホミュージアムに、閉館日に特別アレンジをいただいてじっくり訪問できる機会をいただきました時のこと、大きな見事な遺物の壺の展示台のプランニングの光景にでくわしました。


キュレーターの方にご説明をいただきましたが迫力ある大きな、貴重な歴史ある壺を、美術館を訪れたお客様に、いかに鑑賞をしていただくか、でもいかなる時も安全に、また他の作品とぶつかり合わないように、うまく「孤立」させているのです。大勢が訪れる美術館ならではの気遣いの深さにビックリ。 


こうした経験が「知恵」となり、ようやく「ver1」が完成したのが2009年5月。ご要望を初めていただいてから5年かかりました。 


コロンブスの卵で、完成した「今ある答え」を見れば簡単なのですが、考えぬいた末に、とうとう、レリーフ模様を入れた「木製台」を組み合わせるデザインへと結実したのです。


5年もかかったのは・・ 飾るのは「物質」ではないからです。


ほんとうに飾っているのは「想い出」です。


さらに美術館のように「過去」を展示するのではなくて、いま生きてる「時間」がどんどん作り出していく、「新しい想い出」がどんどん積層していくガラスの靴として飾り、守り 楽むのです。


これこそがお客様が気付かれていないけれども、ほんとうにケースに必要な「命題」であり、その答えを出す透明なケース「Ver.1」が完成するのに5年もかかってしまいました。 


なお、「ver1」のアクリルの板厚は2ミリと、今よりも1ミリ薄い仕様です。重すぎてはいけないと考えたからです。

ミュージアム・ケース

「ver. 2.5」完成 2012冬

「ver2.5」では、さらに「背」を高くしました。もっと欲張りに、見栄えを考えました。 


東北の震災。 


東北や北海道のガラスの靴をリングピローとしてオーダーを頂いたお客様がウェディングの予定を延期。1年後に連絡がつき、新しい日付けにてお納めしたことがあります。どういうわけか、新郎が自衛隊員である方が多くいらっしゃり、なかには1週間後の週末が挙式の方もお見えに。すぐに赴任しなければならず、延期するほかなかったのです。


(すでに完成しお納めしていた方でも「新しいお祝いの日付」が決まったとご連絡をいただくと、うれしくて 再制作となった新しい日付けのガラスの靴は、プレゼントさせていただきました)

ミュージアム・ケース「ver. 3」完成 2012年5月

2012年5月、もっと安全性を高め、さらに「夢」を入れた、ver3が完成。 


アクリル板厚を3ミリと厚くし、より強度を高めました。その分、重くなったのですが、安全性を高めることを優先することに。


木製台には「秘密の部屋」をつくり、手軽に、何かを忍ばせておける部屋が完成! 


※ この秘密の部屋には、プロポーズで「指輪」をつくらない方も、「ネックレス」を準備され、隠しておかれるなどのプロポーズのエピソードをうかがいます。


ver1も、ver2も、ver2.5も、ぜんぶ 私たちにとって、美しい想い出のあるミュージアム・ケース。 


P.S. 今年、熊本地震の震災にあわれた方に、まさに山間の避難地域のお客様がいらっしゃいました。その方はお納めしてまだ2週間くらいの方です。まだミュージアム・ケースはお持ちではない。少しして後、避難解除して少し日をおいて、連絡をとらせていただきました。ガラスの靴は、飾り台の上でしっかりふんばり、まったく大丈夫だったとのこと、安堵。赤い飾り台、青い飾り台にも、ガラスの靴を安全に飾れる仕組みをつくっていたのです。もちろん「安全に飾れる仕組み」としての「飾り台」をつくったのにも理由があります。いつか書いてみます。