(コンフォートクック収蔵本より)
1900年にニューヨークで出版された、「シンデレラ、または小さなガラスの靴」(BARSE & HOPKINS)真っ先に注目の 王子とシンデレラの「髪型」
シンデレラと王子様と、ガラスの靴 1900年出版の本。
ひとりの少女の提案から誕生した本 ”勇気”について
「アフロヘアー」の王子様とシンデレラを描いた表紙にて、1900年に出版すること、勇気あるビジネス決断があったと思われます。ずっとずっとあとの60年後、公民権法にむけてケネディが動きはじめます。
それよりうんと前の時代のこと。
挿絵のクローズアップ(古い本のため、一部、はがれております)
この本を知る前と、知った後、
「Before/Afterの世界」
ありませんか。
「ありのまま」の王子様とシンデレラ。
典型的なシンデレラ物語のイメージ「ヨーロッパのどこかのお国の王子様とシンデレラ」が一変します。
”私のまま”でいいんだ!と、一瞬で目覚めます。
「アフロエア」のプリンス・プリンセスを登場させたこと
わけへだてなく、より多くの小さな子供たちに「わたしたちの物語」と思ってもらう出版人の工夫。
このニューヨークの出版社 BARSE & HOPKINSは、本の奥付にて、こんな趣旨の文を寄せています。
人生は、小さな事で出来上がっているようだ。たしかに ふり返ると、ささいなことにこそ、えてしてすごく面白く価値をみつけたりする。ある一人の少女の提案により、この人生に訪れる「偶然の砂金」をすくい取れたらと、この本は誕生しました。
by BARSE & HOPKINS
この本の魔法使いも「魔法」とは区別し、「ガラスの靴」をシンデレラに渡します。
”Last of all the fairy gave her a pair of slippers made of glass, the smallest and prettiest ever seen.”
”最後に魔法使いは、この世で一番美しく、小さい、ガラスから作られた1足の靴をシンデレラに与えました。